夏の風物詩 セミの声 騒音レベルを測ってみた
蝉の声を、騒音レベルの数字で見てみる
梅雨が明け、夏本番になるとセミが朝からジージーとないています。
これでもかと言うくらいの大きな声でなきわめき、聞いているこちらとしてはさらに暑さが増した気分になります。
セミが発している音は羽を振るわせて出している羽音です。あの蝉の声はどのくらい音量があるのでしょうか…。
大きな公園や森林などで、沢山のセミが一度になき始めるとかなりの騒音だと思います。
音の大きさを表す単位に「㏈(デジベル)」が使われますが、これは騒音を測る単位としても使われます。
蝉の声でこれを調べてみると、
騒音計で測定した数値では アブラゼミで70~80dB、クマゼミは80~90dB くらいです。
ちなみに、環境省の騒音規則で閑静な住宅街の騒音レベルは約45~50dBです。
私たちの身の回りで発せられる様々な音を騒音レベルに例えると、人の会話で50~60dB、地下鉄の車両内で90dB、車のクラクションや鉄道のガード下で100dBになります。
なので、セミの音量は賑やかな市街地の音よりも大きく、地下鉄の騒音レベルに相当します。
いかに大きな音をだしているか、しかもあの小さな体で出しているのだから「すごい」の一言ですよね。
セミもただ大きな声を出しているわけではありません。オスのセミが子孫を残すため(メスを呼び寄せるため)に自分をアピールをしているのです。
このことは小学校の自由研究などでセミを課題にしたり、昆虫図鑑で調べたことがあれば知っているでしょう。
ところで、もしセミが人間位の大きさで東京タワーにつかまり、なき始めたらどこまで届くか、あるいは聞こえるか知ってますか?
なんと、鹿児島県まで届くそうです。(距離にして約960km) 考えるだけでも相当な音量ですね、一度聴いたら耳鳴りが収まらなくなりそう…。
ただセミも一日中ないているのではなく、その日の気温によってかわっていきます。
夕方になれば、なき始めるセミの種類も変わり、ヒグラシの声が心地よくひびいてきます。
余談ですが実はセミの出している音を「声」ととらえて聞いているのは
「日本人」と「ポリネシア人」だけであとの人類は「音・騒音」としてとらえているようです。
なぜそうなったのかはまたの機会にでも書ければと思います。
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