再生医療が難聴を克服してくれる?
再生医療が難聴を克服してくれる?
少々過去の情報になりますが、慶應義塾大学医学部にて
「蝸牛有毛細胞の再生による聴力の改善にマウスで成功」
というプレスリリースが発行(2013年)されています。
なかなか本文は難しい内容ですので、超簡単に要約すると、
“過大な音を聞かせて難聴にしたマウスを、手術で蝸牛外有毛細胞を再生させ、聴力を改善させることに成功した”
というものです。
すごいですね。
難聴の原因の多くは、老化により有毛細胞の機能が低下していくことにありますので、細胞が再生できれば難聴という悩み自体がなくなるかもしれません。
・・がしかし実験段階であり、人間が恩恵を預かれる日はまだまだ先になりそうです。
今度は電子機器の話ですが、補聴器、集音器はマイクで音を拾い、音を加工・増幅しイヤホンに出力しています。
マイクは自分の耳と違って”自分の聞きたい音”だけを選択して拾ってくれるわけではありません。
「聞き耳を立てる」という言葉があります。
“注意を集中してよく聞こうとする”ことを意味しますが、実際にやってみると確かに自分が聞きたい音を集中的に聞くことができます。
これが人間の耳の凄いところです。
技術が進歩したこのご時勢でも、人の聞こえを完全再現できるような補聴器・集音器は正直存在していません。
もしそんな機器が出来ていたらその製造メーカが補聴器・集音器市場を独占していることでしょう。
さて、電子技術の進歩は恐ろしく早いです。
私の学生時分、パソコンはPC98(MS-DOS)、フロッピーディスク。
若い方、フロッピーディスクって知っていますか?
昔話はさておき、
それが今ではスマートフォンで世界中のネットワークと繋がる時代です。
この電子技術の進歩と医療の進歩。
どちらが先に聞こえの悩みを根本から解決してくれるのでしょう。
一昔前は手術で視力回復(レイシック)など存在しませんでしたが、今ではごくごく身近になってきています。
医療の進歩もめざましいものがありますね。
医療的な解決で、耳に特別な機器をつけずに聴こえが取り戻せる。
それが難聴に悩む人にとって一番望ましい形でしょう。
それまでは、電子機器メーカとしてお役に立てるよう頑張りたいと思います。