補聴器や集音器を着けるのは恥ずかしいですか?
補聴器や集音器を着けるのは恥ずかしいですか?
目が悪くなれば眼鏡をかけます。
眼鏡をかけるのが恥ずかしいという人は少ないと思います。
耳が悪くなれば補聴器や集音器を着けます。
ですが、補聴器や集音器を身に着けるが恥ずかしいという人は多いようです。
過去に私が見たインターネットの記事にて、補聴器を使用していないシニア層にアンケートを行った結果、補聴器のデザインについて「できるだけ目立ちたくない」という意見が70%以上というデータがありました。
補聴器を使用していないシニア層を対象としたアンケートなので、選びたい補聴器のタイプが「わからない」が大多数を占める反面、デザインについては”目立ちにくいのが良い”という意見が大多数となっていました。
この結果からいくと、着けていることを周りに知られたくないという心理が働くようです。
これは補聴器や集音器を身に着ける側の心理ですが、話す相手にとっては、”耳の良し悪し”はパット見た目では分かりません。
もし話す相手が「聞こえづらい」「聞こえにくい」ということが分かっていれば、大きめの声で話したり、ゆっくり話したりとそれなりに気遣いが出来るのですが、補聴器や集音器をつけていることが分からないとそうはいきません。
「相手に気遣いをさせるのが申し訳ない・・」
この気遣いというのはすばらしいことだと思いますが、相手に自分の耳のことを伝えないことによって例えば
- 相手の話を聴いたつもりになっていて、話しが正確に伝わっていなかった。
- 窓口の人の声がうまく聞こえずに聴きなおしていたら相手が怒り口調になった。
など、かえって不都合を生じることもあるかと思います。
ここで大半の方はこう思われるでしょう。
「でも補聴器や集音器をつければ、誰でも健聴者と同じように音が聞こえるんでしょ」
こう認識している人は多いと思いますが、実際は”同じように聴こえるものではない”のが現状です。
眼鏡やコンタクトレンズをつければ日常生活に不自由ない視力を得られますので、耳に関しても同じイメージを持っている方が非常に多いのではないかと思いますが、目と耳は違います。
補聴器や集音器を使ったけど、自分の思ったように聴こえなくて使用するのをやめてしまった方、自分に合う機器を探して色々と試される方などいらっしゃいます。
もう少し周りの人間が、相手の耳のこと、補聴器や集音器というものを理解して接することができれば良いのに・・と思います。
そうすれば補聴器や集音器に関して、
- “着けていることを知られたくない”
- “目立ちたくない”
というネガティブな意見も多少なりとも変っていくのではないでしょうか。
ただ最近の若い年代の方は、イヤホンやヘッドホンを装着することに抵抗がなくなっているので、将来的には恥ずかしいと思う人は少なくなっていくと予想しています。
補聴器や集音器を着けるのは恥ずかしいですか?