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知ってる? 知らない? 耳マーク

耳マークってご存知ですか?

耳の聞こえが気になる方でも、知っていますという人は少ないのではないでしょうか?

耳マークには大きく2つの目的があります。

  • 難聴者が身につけて、相手に自分の耳の聞こえが悪いことを知らせる。
  • 自治体や銀行などの機関が、難聴者に対して援助しますということを知らせる。

私は一般に生活をしている中で、この耳マークをつけている人に出合ったことはありません。

耳の聞こえの気になる人自身が自ら自分が聴こえが悪いことを周りに知らせるのは勇気がいることだと思います。

重度の難聴者の方で、会話での情報伝達が困難(筆談が必要)という場合には必要性は高いと思いますが、軽度で補聴器・集音器を装着すれば聴こえるという方が身に着ける必要性は少ないのでしょう。

マークについて知らない人が多い、ということは見る機会がないといえます。

腕を組み質問する男性
気にして見ていないから・・

耳の聞こえの気になる方は、自身が困ることなのでこういったマークを気にして見るとは思いますが、健聴者の方は意識して見ることがないので頭の中にも残らないのでしょう。

“耳マーク 銀行”といったキーワードでインターネットで検索すると、対応している銀行(主に地方銀行)が出てきます。
サービスの一環として積極的に採用しようとしているのが見て取れます。

自治体他でも同様に採用しているところも多いのですが、耳マークが設置されている絶対数が少ないのもあるでしょうね。

私もこの仕事の関係上知っているだけで、教えてもらわなければ一生知らずに過ごしていたかもしれません。

この耳マークを本やポスター、商品、建造物、ホームページで使用するには社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会に「利用申請」を行う必要があります。

この部分で引っかかる人は多いと思います。
「紙一枚出すだけ」ではあるのですが、無条件で使えるのと申請がいるのでは全く違います。

商用利用しなければ自由に使えてもいいのでは?

と思った人は私以外にもいるでしょう。

マークについてはこちらの全難聴のサイトをご覧下さい

認知度を上げるには?

もし耳の悪い方が耳マークを提示しても、見せられた側が
「何のマークですかそれ?」では話になりません。

教えるなら学校では?

と単純に思ってしまいますが、この耳マークについて学校で教える機会はあるでしょうか?

地図記号は学ぶけれども、こういったマークについては学ばない。
(学んだけど忘れているだけかもしれませんが・・)

私が学生のとき、目隠しをして目の見えない状況を体験したり、車椅子を体験するといった授業(体験学習)があったことを覚えています。

覚えているということはそれなりに印象に残っていたのでしょう。

ただ、難聴、失聴体験に関しては記憶がないので実施していないと思います。

体験学習は記憶に残りやすいと思うのですが、単に耳栓をつけただけでは「あー聴こえないね」で終わってしまいます。

耳を耳栓で聴こえなくして、横を自転車や車を通らせて・・・
危険を伴うことは難しいかもしれませんが、こんな体験をできていたらきっと記憶に残っていたでしょう。

この場面を想像したら、ふと朝ドラ『半分、青い。』のヒロインを思い出しました。

左耳の障害を抱えつつも元気に前向きに生きる。

この朝ドラで多少なりとも難聴のことに興味を持った方も多いと思います。

さて、取りとめのない話になりましたが、学校ではなく社会に出てから色々なことを知るほうが多いです。

ちょっとした興味を持つきっかけがあれば、調べて情報は入手できます。

このコラムをご覧の方は、「耳マーク」覚えましたよね。

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