鼻の症状(鼻づまりや鼻水)が耳にも影響?
鼻の症状が耳にも影響?
肌寒くなってきたこのころ風邪などで鼻の状態が悪いってことあると思います。
鼻詰まりや鼻水のかみすぎで耳がこもったように感じるなど変な感じになることってありますよね。
今回はどうして鼻が悪くなると耳にも影響が出るのか、耳と鼻の関係について簡単に説明したいと思います。
鼻と耳をつなぐ耳管
耳には耳管と呼ばれる器官があり、これは上喉頭、喉の奥つまりは鼻とつながっています。
耳管には耳の中の気圧と外の気圧との差を調整する機能つまり鼻から吸った空気を耳に送る機能と耳の中の分泌物を鼻に流す機能が備わっています。
だから耳管によって鼻と耳には大きな関係性があると言えます。
鼻の症状で耳に起きる影響
風邪や花粉症などで鼻詰まりや鼻水を起こすことでどうなるでしょうか。
まず鼻詰まりや鼻水を起こすことで、鼻からの空気が送られづらくなり気圧の調整に影響が出ます。
これは飛行機に乗った時などの急激な気圧変化に特に影響が出て、耳に痛みなどの不快感、航空性中耳炎が発生したりします。
風邪などの場合重症化しやすいので、風邪や花粉症などの方は特に注意するように航空会社からの注意書きにも書かれています。
鼻の状態が悪い場合に飛行機に乗る場合の事前対策として
1. 対策用の点鼻薬を用意する
2. 耳鼻科を前もって受診し治療を受ける
また離着陸時に気圧の変動が特に激しく症状が出やすいので
その時の対症療法として
1. 唾を飲み込む
2. 飴をなめる
3. 耳抜きをする
などがあります。唾を飲み込むことで耳管が開くので症状が和らいだりします。
耳抜き
3番目の耳抜きですが、ダイバーなどがやっている方法で、耳管に空気を送ることで耳の中と外との気圧の差を調整し耳の聞こえや痛みを和らげるので飛行機に乗った時などにも使うことができます。
以前私が耳鼻科の先生から教わった方法として
鼻をつまみ口に空気を吸い込んだ状態で口を閉じ、つまんだまま鼻から息を出す。耳に空気が押し出されるような感覚です。
この時に強くやりすぎると鼓膜を傷つける可能性があるので軽くやり、風邪や鼻炎などの場合だと、耳に細菌や鼻水などが流れてそれが溜まり中耳炎になる可能性もありますので何回も過剰にやるのもやめましょう。逆に耳の症状を悪化させる可能性があります。
また鼻水が出たときに鼻水をすすれば逆に耳の中に水がたまったり耳からの分泌物が押し戻され、鼻を強くかんだり両方の穴を同時にかむことで耳管の気圧を調整する機能に影響が出たり分泌物がたまったりして、耳がこもったり耳管を通って耳の中に悪いものがたまった状態になってしまうのです。
対策方法としては
1. 鼻を一気に強くかまないこと
2. 片方ずつ鼻をかむこと
3. 鼻をなるべくすすらないこと
の3点が挙げられます。
鼻にやさしくかみましょう。耳にもやさしいです。
最後に風邪をひくことが多くなるこの季節、鼻から耳管を通じての耳の中への感染など十分考えられます。
今回書いたのはほんの一例ですので、これ以外にも様々な原因で耳に症状が出ます。
耳の状態にも注意していただいて、症状が長引くなど変だなと思ったら自己判断をせずに早めの耳鼻科の受診をお勧めします。