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聴覚障害を持った女性が主役の恋愛小説

聴覚障害を持った女性が主役の恋愛小説

ある聴覚障害を持った女性と、健聴者の男性の恋愛小説があります。

その小説はとある1冊の「忘れられない本」をきっかけにメールを始めた女性と男性の物語です。

小説イメージ

メールの交換をしていくうちにその男性はどうしても女性に会いたいと思うようになります。
しかし、女性はかたくなに会うのを拒みます。

何とか、二人は会うことになったのですが、その日あることが原因で彼女が会うことを拒んでいた理由が分かります。その理由は、彼女が中途失聴だったのです。

中途失聴・・・聴覚障害の一区分で、音声言語習得後に聴覚に障害を受けたものです。
つまり、日本語を習得した後、聴覚に障害を受けます。なので「聞こえないが話せる人」となります。中途失聴者と中途難聴者は残存の聴覚を活用して(補聴器などを使用するなど)、補聴器だけでは拾えない音は唇の動きを読んで生活をしています。

聴力が下がる原因は、薬の副作用、強烈な音による耳のダメージ、頭部への衝撃、耳の気圧変化、遺伝性、ウイルス性、ストレス、などが挙げられます。
中途失聴の場合は、なかなか補聴器になじめなかったり、手話が覚えられなかったり、途中から聞こえなくなったので、聞こえていないことをなかなか言えないということがあります。しかし、障害を人に隠しとおすことも可能です。

実際、本の中でも彼女は男性に会って最初のうちは、隠し通せていました。
しかし、聞こえない音もやはりあるのです。
彼女の場合は、エレベータの重量オーバーの音が聞こえませんでした。

また、聴覚障害の彼女と男性は映画館に行った際に、彼女は聴覚障害を隠していたため、必ず字幕の映画しか観ようとはしませんでした。字幕なら話の内容が分かるからです。

この女性は、最初補聴器を隠すために髪の毛を長くしていました。
しかし、最後は、男性の勧めで髪の毛をショートにします。

 

「漆黒になった窓に向かって、ひとみは短くした髪をかき上げた。

まるで周囲の誰かに補聴器を誇示するように。」

 

上記は最後のほうの小説の文章です。
彼女は髪をかきあげ、補聴器を見せるようになりました。

補聴器が恥ずかしいという思いがある人が多いです。しかし、彼女のように補聴器を誇示するようにみせるのはかっこいいと思いませんか?

私はかっこいいと思います。Phontecは魅せる集音器です。彼女のようにPhontecを使って、かっこよく集音器を誇示してみませんか?
 

参考文献
『レインツリーの国』
著者:有川 浩
発行者:佐藤 隆信   発行所:株式会社新潮社

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