Auditory Neuropathy(オーディトリー ニューロパチー)について
Auditory Neuropathy?(オーディトリー ニューロパチー)?
中々聞いたことのない名称かと思います。
近年発見された聞こえに関係する病気の名称です。
発見されたのが1996年とまだごく最近発見された
聞こえに関する病気です。
音としては聞こえており、聴力検査等の単音は問題なく
聞き取れるのに、音自体が不明瞭に聞こえるため、
言葉や音として理解しにくいといった症状で
通常音が伝わる仕組みは、
空気の振動である音を鼓膜が受け止め、
内耳にある有毛細胞で電気信号に変換され、
信号はシナプスを介して聴神経で運ばれて脳に伝わります。
しかしAuditory Neuropathy(オーディトリー ニューロパチー)は、
内耳までは正常に伝わっているが、
有毛細胞から聴神経に信号の伝達がされない
又は信号が十分に運ばれないことが原因ではないかと考えられています。
症状として確認されているものとして
1.対面での会話はできるが、周りに雑音があると対面での会話も困難
2.言葉の聞き取りが悪い
3.音楽のメロディーはわかるが歌詞が理解できない
4.複数の音や声が聞こえると聞き分けれない
5.通常の聴力検査では問題がない
6.低域が聞こえにくい
7.電話やトランシーバーのような機械を通した声が聞き取りにくい
8.短音は聞こえる
9.耳鳴りがする
といったような症状があるようです。
現在有効とされている治療は
人工内耳手術を行い人工内耳を付けることで、
ある程度改善されるといった報告が上がってきているようです。
補聴器の装着では元々が聞こえないわけではなく、
電気信号が伝わっていない状態なので、
一般的な難聴といわれる人のような効果は出ないようです。
又この病気は先天性のものもあるのですが、
新生児検査では「異常なし」と診断されているケースもあるようです。
通常の検査では音が聞こえているかどうかのの検査のため、
Auditory Neuropathy(オーディトリー ニューロパチー)は
音自体は聞こえているので「異常なし」になってしまいます。
その後音として聞こえてるが言葉として、
理解できていない状態から「発達障碍児」や「知的障碍児」と
思われてしますケースがあったようですが、
最近の新生児検査では従来のOAE(耳音響放射)検査だけではなく、
自動ABR(自動聴性脳幹反応)検査のほうが増えてきており、
早期に発見ができる可能性が高まってきているようです。
音としては聞こえているのに、
言葉として理解ができなといった症状でお悩みの方は、
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集音器を使ってみていただき、
それでもやはり、言葉として理解ができないときは、
Auditory Neuropathy(オーディトリー ニューロパチー)の
疑いがあるかもしれませんので、
耳鼻科で詳しく検査していただくといいかもしれません。