当たり前のことが耳の健康に大切です
当たり前のことが耳の健康に大切です
今年2月の新聞に『若者11億人に難聴リスク WHOが音楽機器使用に基準』という見出しの気になる記事が載っていました。
集音器コラムの『あなたの耳の未来は大丈夫? 知らないと怖いヘッドホン難聴』と内容は似ていますが、新聞記事を簡単にまとめると、世界の若者(12~35歳)の半数近くに当たる11億人がスマホやオーディオ機器で音楽を大音量で聴いていると聴覚障害になるリスクがあるので、世界保健機関(WHO)と国際電気通信連合(ITU)が聴覚を守ることを目指し、国際基準を公表したというものです。
その国際基準は、大人の場合は「80デシベル」、子どもの場合は「75デシベル」の音量で1週間に40時間が限度となっています。
オーディオ機器に音量と時間を記録して利用者に危険性を知らせたり、親が音量を管理したりするような機能の搭載も推奨しています。
昔から大きな音は耳に悪いと言われていましたが、このように基準が数字で分かると注意喚起がしやすくなります。
公表された国際基準に拘束力はありませんが、「許容音量」を制御するソフトウエアが組み込まれたオーディオ機器が普及することを願います。
記事には、WHOの事務局長が「失った聴力は元には戻らないことを理解しなければならない」とも書かれており、今ある聴力を低下させないようにしましょう。
難聴を予防する方法はいろいろ言われていますし、時代とともに内容が変化したりします。
ですが、耳の健康を保つためには当たり前と思われる生活習慣の見直しも非常に大事になります。
・適度な運動
・栄養バランスの良い食事
・良質な睡眠
・過労やストレスを溜めない
・禁煙
などです。これらの項目は老化を遅らせる効果があり、どんなに時代が変わっても耳の健康に悪いということはないでしょう。
認知症の予防や、手洗い・うがい・マスクの着用を付けたらインフルエンザなどの感染症予防にも使えそうな項目です。
あとは、今回の新聞記事にあるように、
・ヘッドホンを大音量で聴かない
・大きな音がする場所を避ける
ことや、
・定期的に聴力検査を受ける
ことに気を付けて聴力を維持していきたいものです。
耳に優しい生活を心がけましょう。