難聴と認知症の意外のようで納得できる関係
難聴が引き起こす認知症悪化のプロセス
過日、車に乗っていた時にパトカーがサイレンを鳴らして「パトカー通ります、ご協力下さい」とアナウンスしつつ目の前を走ってきました。
ところが、その目の前を平然と高齢者と見られる男性が横切っていきました。
有り得ない!と思いましたが、いや待て、聞こえなかったのかな?聴力の低下は30代から少しずつ始まり、歳を重ねるとどちらからの音なのか認知しにくくなっていくそうです。
先ほどの運転者はここに当てはまったのでは?と感じ、様々な危険を孕んでいる出来事だったと思いました。
この聞こえについて、難聴のある人は、無い人に比べて認知症発症の割合が2~3倍になるという記事を読んだ事があります。
私自身も家族としての経験がありますが、聞こえが悪くなりますと、聞き返す回数が増えて家族が大きい声で話したり、同じ会話を繰り返さなければならず負担を感じる様になります。更に聞き間違いも重なって誤解や行き違いが生じ、やがて人として大切なツールであるコミュニケーションが衰退してしまい、孤独で音の無い生活になり、こういう事が認知症へ繋がっていく要因になるのかと感じます。
しかし、日本は人生百年時代を生きていくことを世界で初めて経験する国民です。
「歳だから○○出来なくても仕方がない・・・・」と、周りも自分も「歳のせい」にしてしまう事がありますが、人生百年時代、わが国は少子化の条件もあり負担をかけるだけでは解決出来ません。
長寿は負の面ばかりでは無く、多くの健康器具や食品、そしてサプリメントや健康教室、美容に至るまで、長生きを支えるだけでは無く、後押しもしてくれる様々な物や事が創造されます。年齢を重ねたからこその豊かな日々を生きる事も可能になりつつあります。
聞こえに「あれ?」と思われましたら、早めに気付いて頂くことがとても重要です。
弊社のイヤホン式集音器『デカ音くん』やヘッドホン型集音器『フォンテック』も、人生百年時代を生き抜いて頂く為のサポーターですので大いにご活用して頂きたく願います。
その際、私個人の経験として、集音器や補聴器を付けた方とのコミュニケーションは、まず、「○○さん」と声を掛けてこちらに注意を向けて頂いてから、理解し易い様にシンプルな表現に心がけ工夫する智慧(ちえ)も大切な事と思います。ご家族やご友人といつまでもコミュニケーションがとれる事は、人として何よりの宝ものだと思いますし、お互いの笑顔が続き、それが認知症予防になれば何よりもの歓びではないでしょうか。