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集音器コラム 2020.12.16

補聴器・集音器ピーピー鳴るのを防ぐには

ハウリング音を防ぐのに意識したいポイント”音が反響する場所を知る”

音がよく響いている場所の共通点

 

突然ですが、皆さんは“音がよく響く”と聞いてどんな場面を思い浮かべますか?

 

トンネルの中、お風呂の浴室、舞台やコンサートホール、体育館、ドーム、地下鉄の駅やホーム内、美術館や博物館、マンションやビルのエントランス 等々…

思い浮かぶものはたくさんあるはずです。しかし、あらためて考えてみると音が響いている場所は思い付いてもそのハッキリとした理由って皆さんはご存じでしょうか?ある条件が揃うことで音の響きの度合いは良くも悪くもなります。ときにはこの”反響”によって本来聞こえるはずの音が違った音に聞こえることもあります。弊社では自社製の集音器を販売しておりますが、集音器に限らず補聴器などの音を増幅させる機器では”ピーピー”といったハウリング音が耳障りに聞こえることがあります。これは機器によって増幅された音が更に機器が読み取ってしまうことで起きます。これを防ぐためにまず意識するべきは”音の反響”です。そこで今回は音がよく響いている場所の共通点についてご紹介します。

 

音が響くのはこんな場所

・壁の素材が固い

音は壁に当たると跳ね返る反射という性質があります。音の反射の度合いは跳ね返る素材が固ければそれだけ多く反射します。トンネルの中を例にするとコンクリートや固いタイルなどの壁が想像できると思います。

 

・床や地面の素材が固い

壁と同様に私たちの足元からも音は反射して響きが生まれます。

企業のオフィスが集まったビルのエレベーターホールなどは、床や壁が大理石調の広い空間を思い浮かべるのではないでしょうか?エレベーターが複数個所もある場所には床と壁に固い素材を使っていることが多いです。おそらくエレベーターの到着音が良く響かせるためと思われます。

 

・見渡しが良く、柱や仕切の壁が少ない

体育館やホールを想像すると一つの空間で点在した柱などはありませんよね?音が壁にあたり反射して私たちの耳に届くまでに障害物がないのでそれだけ響きを感じられます。

 

・音が響くと都合の良い場所

駅のホーム、劇場などは音を響かせる必要がある場所といえるのではないでしょうか。

電車がホームへ到着する前にはアナウンスが流れ、線路から離れるよう注意します。劇場では大きな空間で大勢の観客へ舞台上からの音を届ける必要があります。

 

いかがでしょうか?ご紹介した場所以外にもまだ沢山あるかもしれませんね。

音響現象で有名な観光名所をあげるなら日光東照宮の「鳴き竜」でしょうか。日光東照宮内にある本地堂というお堂には大きな竜が描かれた天井があります。この竜の頭に真下で拍手をすると反響によって拍手の”パンッ”という音とは異なった”ブルブル”というような音が聞こえるそうです。どうしてそのような現象が起こるのかというと、竜が描かれたこの天井は音が分散しないように少し反っています。この反りによって音が反響する方向が直線的になり、まるで竜の鳴き声のように聞こえるそうです。

拍手の音が違った音にきこえるなんて不思議ですね。

音の響きが変わる原因として考えられるものは、周りの障害物の有無の他に“気温”も関係するそうです。気温で変わる音の響きについては下記の関連記事リンクからご覧いただけます。

関連記事:昼と夜で音の伝わり方はなぜ違う?

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