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人間の耳には蚊の接近を察知する能力あり? 

蚊の音の鬱陶しさは、人間の防衛本能の影響かも

耳には蚊の接近を察知する能力がある?

私の家では毎年、家庭菜園で野菜や果物を作っています。しかし、夏になるといつも厄介なのが蚊です。庭で作業していると耳もとで「プーン」と音がして蚊が寄ってきます。蚊に刺されないように長袖の服を着て、頭からは防虫ネットを被って作業していますが、耳もとで蚊の音がすると、さすがにうっとうしいです。

家庭菜園、農夫、農作業、防虫ネット

そこで蚊の音について調べてみました。蚊の発している音は、羽を羽ばたかせる音で、1秒間に約800回~1000回 羽を羽ばたかせます。人間の可聴周波数は通常20Hzから20KHzと言われています。蚊の羽音の周波数は350Hz~600Hzで、人間にとってはちょうどよく聞こえる音です。この500Hzくらいの高音は耳に突き刺さるような感じで飛び込んできます。この音域の音は、音の強弱に関係なく神経を刺激するような不快な感覚で聞き取られることになります。それと、蚊の音はなぜ不快に感じるのでしょうか?それは、『人間の命の危険を避けるため』と言われています。蚊に刺されることによって感染症を媒介したりして、人々は蚊に恐怖心を感じ、人間は本能的に蚊の羽音を嫌悪するようになったのではないかといわれています。

蚊のイラスト

モスキート音

ちなみに、「モスキート音」と言うと、蚊の羽音のような「キーン」という不快な音でこう呼ばれています。「モスキート音」とは17KHz前後の高周波音のことです。高周波は加齢とともに聞こえにくくなり、若年層には不快な高音と感じられるそうで、中高年層では聞き取れないことが多いそうです。

深夜に店の前などにたむろする若者たちに不快音を聞かせて退散させるために、2005年にイギリス・ウェールズのハワード・ステープルトンによって、モスキート音を出す音響機器「モスキート」が開発されたそうです。

日本でも深夜営業の商業施設や、深夜の公園での若者たちの非行および施設の破壊行為を防止する目的で、こういった装置もつくられているみたいです。

蚊を寄せ付けないために

夏になると活発になる蚊ですが、皆さんの中にはこの時期によく刺されてしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

蚊には、捕食対象の体温や汗のにおい、吐く息の二酸化炭素を察知する能力があるので、体温の高い子どもや汗をよくかく人が刺されやすい傾向にあります。血液型ではO型の人が他の血液型の人よりも刺されやすいという実験結果も出ています。

では、蚊に刺されやすい人はどんな対策をすればよいのでしょうか。あるテレビ番組で大半の人に効果的な方法を特集していたのでご紹介します。

蚊の中でも血を吸うのはメスの個体だけです。日中の活動しない時は、草花の裏側や建物の壁面などに止まっていて傍に捕食対象が近づいてくると向かって飛んでいきます。特に、水辺や草原の近くは沢山の蚊がいると思っていいでしょう。冒頭にも言いましたが、蚊は人間の汗のにおいに反応するので最も近い足元を狙われやすい傾向があります。蚊によく刺される人の共通点で足裏にも汗をかきやすいというものがあります。そういう人は足全体を指の間まで入念に石鹸で洗ってください。

石鹸

これだけでかなり刺されなくなるはずです。石鹸で洗うことで汗をしっかり流しつつ、石鹸の香りで蚊を寄せ付けにくくなります。足を洗った後、虫よけスプレーなどをつければ更に効果的ですね。

実はこれよりも効果的な予防法もあります。足の裏をアルコール消毒するというものです。蚊に刺されやすい人の共通点に、そうでない人よりも足裏の菌の種類が多いというものがあります。臭いを取るよりも、その原因となりうる菌を消毒してしまおうという訳です。屋外での作業でよく蚊に刺されてしまうという方はぜひ試してみてください。

個人的には、コロナ禍の今はかなりの頻度で手にアルコール消毒をするようになったので今度は足まで?!そのうち全身アルコール消毒するのでは…と思ってしまいます。

余談ですが、日焼け止めなどを肌に塗っておくと多少ですが刺されるリスクが減るらしいです。なんでも、蚊が人間の血を吸う際に針を刺すのですが、そこで肌の表面に残っている日焼け止めの成分を嫌うのだとか。

また、この方法以外にも蚊の嫌がる「高周波音」や「羽音」を発生させて蚊を遠ざける装置やスマホアプリで「虫除けアプリ」もあるそうですが、効果のほどはよくわかりません。

みなさんもこのようなもので試してはいかがでしょうか。