国歌総動員法
歌詞や歴史に隠された意外な事実
各国には、それぞれ国歌があります。オリンピックなどの国際的なスポーツの大会などを見ていると、色んな国の国歌を聞く機会があると思います。
国歌は、その国のアイデンティティやナショナリズムを象徴するものであり、国民の一体感や高揚感を高める役割を担っています。
しかし、国歌は単に国家を代表する音楽というだけでなく、その歌詞や歴史には、意外な事実や興味深いストーリーが隠されていることがあります。
アメリカ国歌は、応援歌として広まった?
アメリカ国歌である「星条旗」は、アメリカ合衆国独立戦争で、アメリカ軍の士気を鼓舞するために歌われた歌が元になっています。歌詞には「星条旗は永遠に沈まない」というフレーズがあり、アメリカの独立と繁栄を願う国民の決意が込められています。
しかし、この歌が最初に歌われたのは、独立戦争の戦場ではなく、アメリカ東部にあるボストン市の酒場でのことでした。当時、アメリカ軍はイギリス軍に劣勢を強いられており、兵士たちの士気は低下していました。そこで、酒場の主人がこの歌を歌い、兵士たちの士気を鼓舞したのです。
その後、この歌はアメリカ軍の間で広まっていきました。
フランス国歌は、革命から得られた歌詞?
フランス国歌である「ラ・マルセイーズ」は、フランス革命時に民衆が歌って革命を成功に導いた歌です。歌詞には「自由、平等、博愛」という革命の理念が謳われており、フランス国民の民主主義に対する強い意志を表現しています。
しかし、この歌の原曲となった曲は、実はかなり血みどろなものでした。原曲の歌詞には、「血を流して、血を流して、」というようなフレーズが含まれていたのです。
フランス革命は、多くの人々の犠牲によって勝ち取られたものでした。その歴史を反映して、「ラ・マルセイーズ」の本来の歌詞には、革命の血みどろな現実が描かれているのです。
国歌から滲み出るもの
現在、世界の騒動の中心となっているウクライナとロシアの国歌も、その意味や意図を探ってみてみると、興味深いことが見えてきます。
ウクライナ国歌である「ウクライナは滅びず」は、ウクライナの独立と繁栄を願う国民の強い意志が込められた歌です。
この国歌は、ウクライナ独立後に国歌として制定されましたが、それ以前から、ウクライナの独立運動の中で歌われていました。ロシアの侵攻を受けて、ウクライナ国民の間でこの歌が再び広まっています。歌詞には「ウクライナは滅びず、永遠に生き続ける」というフレーズがあり、現在の情勢を見ると、この切実さが分かると思います。
一方、ロシア国歌である「ロシア連邦の国歌」は、ソビエト連邦国歌の旋律をそのまま使用しています。元々公式な国歌は無かったのですがプーチン大統領が、2000年末にソビエト連邦国歌をロシアの国歌に戻しました。歌詞は、ソビエト連邦の理想である「自由、平等、友愛」を謳ったものですが、当時ソビエト連邦がウクライナを支配していた事を考えるとプーチン大統領の意図が読み取れるかもしれません。
日本の国歌は、ナショナリズムを煽るものか?
日本の国歌である「君が代」は、古い和歌を曲付けしたもので、明治時代に国歌として制定されました。歌詞は「天皇の御代が末永く続くように」という願いが込められていますが、天皇制に対する国民の理解が深まっていない現状では、ナショナリズムを煽る効果は限定的であると言えます。
しかし、この歌は、日本が戦争を行った時代には、ナショナリズムを煽る手段として利用されることもありました。
例えば、第二次世界大戦中は、学校や軍隊などで「君が代」を歌うことが義務づけられていました。また、ラジオや映画などでも、頻繁に「君が代」が流されていました。
このように、国歌は単に国家を代表する音楽というだけでなく、その歌詞や歴史には、意外な事実や興味深いストーリーが隠されています。
スポーツ観戦などで国歌が歌われたら、ぜひその国歌の歌詞や歴史を調べてみてください。きっと、新たな発見があるはずです。
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