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「耳」が入ったことわざ・慣用句

ことわざ・慣用句に見る「耳」のことば

普段何気なく使っている日本語の中には、「耳」が入ったことわざや慣用句がたくさんあります。

 

どれも面白い表現ばかりで、意味を知ると「なるほど!」とうなずいてしまうものばかり。

 

今回はそんな“耳のことば”をいくつかご紹介します。

 

 

耳が痛い

 

まずは、「耳が痛い」。

 

これは、誰かの言葉が図星だったときに「うわ…それ言われるとつらい」と感じる場面で使います。

 

実際に耳が痛くなるわけではなく、精神的に“ぐさっ”とくる状態を表した表現です。

 

上司や同僚からの正論、思わず「耳が痛いですね…」と口にしたくなること、ありますよね。

 

 

耳にタコができる

次は「耳にタコができる」。

 

同じ話を何度も聞かされて、うんざりしているときに使います。

 

「またその話か〜!」という感じですね。

 

耳にできる“タコ”は、何度も擦られてできるというたとえで、生き物のタコではないです。ちょっとユーモラスな表現です。

 

 

耳年増

 

「耳年増(みみどしま)」という言葉もあります。

 

これは、実際の経験は少ないのに、聞きかじった知識だけで大人ぶった発言をする人のこと。

 

昔は特に若い女性に対して使われた言葉ですが、今では性別を問わず、知ったかぶりな人全般に使われることもあります。

 

 

 

耳を傾ける

 

「耳を傾ける」は、誰かの話を熱心に聞くこと。

 

相手に対してしっかり注意を向ける、いわば“聞く姿勢”をあらわす言い回しです。

 

ビジネスでも「相手の声に耳を傾ける」ことの大切さがよく言われますよね。

 

 

耳が早い

 

これは情報に敏感で、誰よりも早くうわさや話をキャッチする人のこと。

 

ネットやSNSが発達した今でも、“情報通”な人にはこの表現がぴったりです。

 

こうして見ると、耳に関する言葉って、意外と感情や人間関係を表すものが多いんです。

 

聞こえるという生理的な働きだけでなく、「聞く姿勢」「聞く反応」を言葉で表現することで、私たちの気持ちや人との関係性まで伝えているのかもしれません。

 

普段何気なく使っている言葉も、ちょっと立ち止まって意味を考えると、ぐっと味わい深くなります。

次に「耳が痛い」と感じたときには、その言葉の背景もちょっとだけ思い出してみてくださいね。

 

 

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