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男女で違う?加齢性難聴の特徴について

男女で違う?加齢性難聴の特徴について

 

年齢を重ねると、少しずつ聞こえが低下する「加齢性難聴」は多くの方にみられます。

では、

 

この加齢性難聴は男女で違いがあるのでしょうか。

 

結論から言うと、加齢性難聴は男性のほうが早く、やや強く出やすい傾向があります。ただし、年齢が進むにつれて男女差は小さくなることが分かっています。

 

・男性は早めに高音域が低下しやすい傾向

 

研究では、男性は50~60代頃から聴力低下が目立ち始めるケースが比較的多いとされています。

特に、「キーン」という高い音や、人の話し声の子音(サ行・タ行など)が聞き取りづらくなる傾向があります。

 

米国の聴覚研究機関であるNIDCD でも、加齢による聴力低下は男性のほうが重度になりやすいと報告されています。

 

・女性は比較的ゆっくり進むが、高齢になると差は小さくなる

 

女性は中年期までは聴力を保ちやすい傾向がありますが、70~80代以降になると男女差は小さくなるといわれています。

 

世界的な健康データをまとめているWorld Health Organization(WHO)でも、加齢性難聴において最も大きな要因は「年齢」であり、性別の影響は補助的とされています。

 

・男女差が出る理由として考えられていること

 

① 騒音環境の影響

これまでの社会背景では、男性のほうが

  • 工場
  • 建設現場
  • 大きな機械音

などにさらされる機会が多く、長年の積み重ねが影響していると考えられています。

 

② 体の仕組みの違い(研究段階)

女性ホルモンが内耳を保護する可能性なども研究されていますが、まだ完全には解明されていません。

 

・一番大切なのは「性別より年齢」

 

男女差はありますが、最も大きな要因はやはり年齢です。

加齢性難聴は誰にでも起こり得る変化であり、早めに気づき、必要に応じて対策を取ることが大切です。

 

・日常でできる聞こえのケア

  • 大音量でのイヤホン使用を避ける
  • 騒音環境では耳栓などを使用する
  • 聞こえに違和感を感じたら早めに相談する

 

加齢性難聴はゆっくり進むため、自分では気づきにくいこともあります。

「聞き返しが増えた」「テレビの音量が大きくなった」などがあれば、一度チェックしてみることをおすすめします。