集音器コラム

集音器コラム 2018.06.07

補聴器・集音器はデジタル式のほうがアナログ式より音がいい?

単純にアンケートをとったら”デジタル式の方が良い”という意見が多そうですが、そうなのでしょうか。

今回は、デジタル式とアナログ式の違いを簡単に説明したいと思います。

時計はアナログとデジタルがありますが、アナログは針、デジタルは数値で時刻を表しますよね。
そう、デジタル式の場合、数値に置き換えるのです。

デジタルの数値

なるべく専門用語を使わずに表現したいと思いますが、かえって分かりづらくなったらすみません。

デジタル式は何がいいの?

補聴器や集音器で扱うのは音。
音は不規則に変化する波です。
音の波形

それをマイクで拾って、その波を数値化するのです。

デジタル式で音を数値化すると何が良いのでしょう?

1.音の加工がしやすい

数値化した音、この数値を変えてから、また音に戻してみるとどうなるか・・・

音質や音の大きさを変えることができます。

ボイスチェンジャーという機械では男性の声を女性の声に変えたり、その逆もできたりします。
ちなみに機械を使わずに、どちらの声もだせる両声類という方もいらっしゃいますが・・

・・脱線しましたが、デジタルではこういった音の加工が出来るので、聞き取りにくい部分の音だけを大きくするといった細工がしやすいのが特徴です。

2.いらない音を消しやすい

雑音など聞きたくない音。

デジタル式の場合、音が数値化されていますのでこの聞きたくない雑音を見つけ出して除去する・・・といったこともしやすいです。

“しやすい”と書いたのは、人の声も音、雑音も同じ音なので、音の成分が重なる部分があり、完璧に雑音だけを選択して消すというのはデジタルでも難しい部分があります。

良いこと尽くめに思えますがデメリットもあります。

一番は、加工すればするほど音が不自然になります。

加工すればまったく違う人の声にできてしまうほどの威力のあるデジタル。
補聴器や集音器の用途として、

“聞き取りにくい音を聞こえるようにする”

のが主旨ですので目的には合っているのですが、音を加工するほど原音に忠実とか、音の再現性とは離れた方向になります。

またデジタルでは、変化する音の波を一定の時間間隔で拾って数値化するのですが、この間隔が荒いと音質が悪くなります。

実際は現在のデジタル機器では細かな間隔で音を拾っており、気になることはないのですが・・・オーディオ好きな人にはこの間隔がとっても気になる部分ですけどね。

ではアナログ式はどうなの?

逆にアナログ式は、拾った音を波のまま加工して出力します。
極端な加工はできない分、自然な音の再生を得意とします。

デジタルの音を聴くとなぜか不自然に感じる、アナログの方が自然に聞こえると感じる方もいます。

デジタルのCDよりアナログのレコードが好き、デジタルアンプより真空管アンプが好き。
などなど人の好みは数値では測れないので難しいところです。
レコードプレーヤー

さて、結局は
どちらもどちらの良さがあります。

色々な機器を試すのは実際なかなか大変ですが、可能な限り聴いて試して判断していただくというのが良いと思います。