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集音器コラム 2018.08.18

補聴器や集音器で使用する単位 dBSPLとdBHLの違いについて

単位 dBSPLとdBHLの違いについて

デシベル dB

まずdBSPLもdBHLもおなじ”dB”というものが付いています。

ベルという人の名前から来ている単位ですが、この”dB”が付くと、「基準となる値が必ずあり」、
その値からの比較量を示します。
これを対数といいます。

尚、dBは単独ではデシベルやデービーと発音しますが、dBの後に単位が付くとデービーと読みます。

例えば、dBHLはデシベル・エイチ・エルとは読みません。

聴力レベル「dBHL(デービー・エイチ・エル)」

HLは、Hearinng Levelの頭文字。
ヒアリング・レベルの略です。

この単位は、人がどれくらいの音で聞こえるか(聞き取れるか)を表しています。

若い正常な耳の人が聞き取れる最も小さい音を0dBHLとし、この音を基準としています。

 

聴力レベル 基準からの倍率
0dBHL 基準
20dBHL 10倍
40dBHL 100倍
60dBHL 1000倍
80dBHL 10000倍
100dBHL 100000倍

 

dBHLという単位は、聴力検査のオージオメーターで使用されます。

耳の正常な人が0dBSPLで聞こえる音が、60dBSPLでないと聞こえないので難聴が進んでいますね・・となります。

60dBSPLの差。たかだか60の差ではなく、実際には1000倍といったものすごい差があります。

聴力レベルにおける難聴の判定は次のようになります。

 

25dBHL以下 健聴
26~40dBHL 軽度難聴
41~55dBHL 中等度難聴
56~70 dBHL やや高度難聴
71~90dBHL 高度難聴
91dBHL以上 重度難聴

 

音圧レベル「dBSPL(デービー・エス・ピー・エル)」

SPLはSound Pressure Levelの頭文字。
サウンド・プレッシャー・レベルの略です。

人が聞き取れるもっとも小さい音である20μPa(マイクロパスカル)を0dBSPLとし、この音を基準としています。

人の聞き取れる音の範囲は、20μPaから20Paと言われています。
μは10の-6乗を示し、20μPaは0.000002Paとなります。
20μPaと20Paの差は1,000,000倍。100万倍になります。

0の数が多すぎますね・・

これをdBSPLで表すと

 

音圧レベル(dB) レベル(Pa) 基準からの倍率
0dBSPL 20μPa 基準
20dBSPL 200μPa 10倍
40dBSPL 2000μPa (2mPa) 100倍
60dBSPL 20mPa 1000倍
80dBSPL 200mPa 10,000倍
100dBSPL 2000mPa (2Pa) 100,000倍
120dBSPL 20Pa 1,000,000倍

 

100万倍という差が0→120で表されました。
対数にすると少ない桁で表すことができます。

対数の計算式があるのですが今回は省略します。

dBSPLという単位は、補聴器や集音器のカタログでは出せる音の大きさを示しています。

例えば、カタログで100dBSPLと120dBSPLでは、実際には音圧レベル10倍(Pa)の差があることになります。

音圧レベル(音の大きさ)の目安

音圧レベル(dB) 音の事例

120 飛行機のジェットエンジン
110 車のクラクション
100 電車のガード下、地下鉄構内(通過電車)
90 近くの犬の鳴き声
80 走っている電車内
70 騒がしい事務所
60 通常の会話
50 静かな事務所
40 図書館
30 静かな部屋
20 ほぼ無音
0 聞き取れる限界値(基準)

 

dBという対数は基準となる値があってこそです。
この「基準となる値は何か」を把握していないと混乱してしまいます。

最後に繰り返しますと、補聴器や集音器において
・dBHLはオージオメーターで測定した結果
・dBSPLは補聴器や集音器の性能(出力できる音の大きさ)
を表しています。

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