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生き物によって違う耳の可聴域

生き物はすべて同じ音が聞こえているわけではなかった

先日、社内にて若手社員と共に測定器を使用して作業をしていた時のことですが、よく使用する1000Hzの周波数の音を覚える為に、低周波発信器から色々な周波数の音を出力していました。
その時に周波数を高くした場合何処まで聞こえるかの確認も行ったのですが、私は13000Hz辺りから聞きづらくなり15000Hzは聞こえませんでした。若手社員は15000Hzを超えても聞こえるといっていた為、人間の可聴域は何処までなのか気になり調べてみました。

蝙蝠

個人差がかなりある様ですが、人では一般的に20Hz程度から15000~20000Hzまで音として認識できるようです。可聴域を超えた高い周波数の音は超音波といい、人には聞こえませんが、コウモリやイルカは超音波を利用し、自分の位置を知ったり、仲間と会話をしていると言われています。

また、加齢による聴力の低下は高周波の音から先に失われる傾向があり、若手社員との差は加齢によるものだと判り、少し落ち込んでしまいました。
今回使用していたスピーカーは安物であった為、スピーカーの問題(高い周波数は出力しづらいのでは?)もあるのではと思い、一時期収集にはまり色々な価格帯のイヤホンを使用してみたところ、少しの差はあったものの聞こえる範囲(特に高周波)は若手社員にはかないませんでした。
この様に、加齢による高周波数の聞こえにくさは実際にあり、これを利用したものに以前の記事にも記載があるモスキート音の活用があります。

イルカ

余談ですが、イヤホンやヘッドホンには再生周波数帯域があり、価格が高くなるにしたがってこの範囲は広くなる傾向があります。高周波の聞こえないおじさんにとって、高周波が再生可能なイヤホンやヘッドホンは果たして有用なのか宝の持ち腐れなのか考えてしまいます。

 

次回の集音器コラムは、『イヤホン・ヘッドホンの仕様の見方』です。自分の耳に合うイヤホンを探す時の参考になります。どうぞお楽しみに~♪

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