補聴器・集音器の形の違いによるメリット・デメリットを解説
補聴器・集音器の形状選びは使う用途によって
補聴器や集音器は様々な形のものが売られています。
大きく分けると「耳あな型」「耳かけ型」「ポケット型」の3つに分類されます。
これらは使用する人の耳の状態や生活スタイルに合わせて選ぶ必要があります。
形状による特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
特 徴 | |
耳あな型 |
耳の中に入れて使用します。一般的に最も小さいタイプです。
一人ひとりの耳の形、聴力に合わせて作るオーダーメイドと、購入してすぐに使用できる既製耳あな型があります。 【メリット】 ・小さくて、着けていても目立たない。 ・眼鏡や帽子を使用しても邪魔にならない。 ・電話を使うときも気になりにくい。 ・音を集める部分が耳の穴の位置なので自然な聞こえに近く、方向も確認しやすい。 【デメリット】 ・小さいので操作しづらく、失くしやすい。 ・小さいため、搭載できる機能が限定される。 ・ハウリングを起こしやすい。 ・耳穴が小さい、耳だれが出る、耳垢が多いなど耳の状態によっては使えない人もいる。 |
耳かけ型 |
耳にかけて使用します。補聴器では出荷台数が一番多く、主流のタイプです。
【メリット】 ・小さくて、比較的目立ちにくく、装用時の違和感が少ない。 ・操作が簡単で扱いやすい。 ・マイクとスピーカーが離れているのでハウリングが起きにくい。 ・多機能で種類も豊富、幅広く選べる。 【デメリット】 ・眼鏡やマスク、帽子を使用すると邪魔になる。 ・耳の後ろに着けるので汗の影響を受けやすく、スポーツする人には向かない。 |
ポケット型 |
本体をポケットに入れたり、ストラップで首からぶら下げたりして使用します。本体とイヤホンをコードでつなぐ必要があります。
【メリット】 ・本体が大きめなので、スイッチや音量の操作や電池交換が簡単。 ・マイクとイヤホンか離れているのでハウリングが起きにくい。 ・本体を聞きたい音に近づけたりすることで、聞きやすくすることができる。 ・比較的安価な製品が多い。 【デメリット】 ・大きくて目立ちやすい。 ・コードが邪魔になる。 ・本体で音を拾うため、音の方向に違和感を覚える場合がある。 ・衣ずれ音が入ることがある。 |
どのタイプにもメリット・デメリットがあります。何を優先させるかは使う人次第で、使う場面や目的でも異なってきます。補聴器・集音器を実際に体験してみて、最も合うタイプを探してみてください。
最近は技術の発展により、汗に強い耳かけ型や、多くの機能を搭載している耳あな型など、デメリットが少なくなってきている傾向にあります。
また、スマホで音量や音質を調整したり、音楽や動画の音声を再生できるものも出てきました。これからどんな補聴器・集音器が出てくるのか楽しみですね。
補聴器・集音器は高額なものが多いです。10月から消費税が10%に上がり、家計の負担も増えているのに、買ったけど合わなくてタンスにしまったままになってしまうのはもったいないですね。コラムを参考にして選んでいただけると嬉しいです。
そうそう、消費税といえば、補聴器には消費税はかからないのをご存知でしょうか?
補聴器は薬事法で定められた医療機器のため、非課税対象商品になります。ただし、非課税なのは補聴器本体だけで、電池や部品などの周辺機器、修理代は消費税がかかりますのでご注意ください。集音器は…、本体や部品、全てに消費税10%かかります…。
弊社の「デカ音くん」はポケット型集音器、「Phontec」はヘッドフォン型集音器です。ヘッドフォン型は上記の3つの分類には入らない珍しいタイプです。数年後、街ゆく人の多くの人がヘッドフォン型を使っているかもしれない…使っていればいいなと思います。
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