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音を聞いて世界を見るエコーロケーション 

エコーロケーションという言葉を知っていますか?

エコーロケーションという言葉。

聞いたことないという方が大半だと思います。

コウモリは真っ暗闇の洞窟内をぶつかることなく飛ぶことができます。

これは超音波を発し、その反射音を聞き取って自分が壁からどの程度離れているかといった位置を把握しているからです。

反射 (エコー)で位置(ロケーション)を把握する。

だから、エコーロケーションと呼ばれています。

エコーロケーションの使用例

 

なぜ私がこのエコーロケーションという用語を覚えているかというと、昔に見たテレビ番組で

視覚障害の人(全盲の人)がこのエコーロケーションを使っている映像がかなり衝撃だったためです。

かなり昔の記憶なので少々間違っていたら申し訳ないですが、こんな映像だったと思います。

・杖なしで、町を歩くことができる。

・スポーツ(バスケットボール)ができる。

これを障害があるとはわからないレベルで行っていました。

 

どういうこと? と狐につままれたような感じで見ていましたが、

種明かしとして解説されていたのが、このエコーロケーションでした。

その人は舌打ちをして、その反響音を聞くことで自分の位置や物の位置を特定していました。

 

ジャンプ漫画における過去の人気作で、「聖衣」(クロス)をまとって戦うという作品がありました。

人間の持つ、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を失うことで能力があがるという表現が随所に出てきます。

この人がエコーロケーションを使えるのはまさしくそれだ!

と少々、斜め方向からの情報の紐付け(脳内リンク)を行っているのも覚えている理由だったりしますけど・・。

 

 

人のもつ機能が失われると、他の機能で補おうとする。

これは、みなさんもご存じだと思いますが、人間でも突き詰めればここまでたどり着くことができる。

人間ってすごいですね。

 

こういう能力をTVで見ると、すぐ真似をしたくなる性分で、当時試しにやってみたのですが当然ながら位置の特定などできませんでした。

舌打ちをして反響音を聞こうと聞き耳を立てても違いなど(当然ですが)聞き分けられません。

私は数回やってギブアップしましたが、数回で身に着けられるような能力でもないでしょう。

 

TVで紹介されていた人も、望んでこうなった訳でなく、やむを得ず必要に迫られて身に着けた能力です。

アフリカなどの大自然に住む人で、物凄く視力の良い人もいますがこれも同じ理屈でしょう。

健常者の方にはエコーロケーションは関係のない代物ですが、音を聞いて物事を判断している場面は実は多いです。

美味しい果物を叩いて判断したり、壁を叩いて裏に柱があるか確認したり、機械の故障を音で判断したり、人の声を聞いてその人の心情まで察したり。

集中して聞くことで、トレーニングで能力があがるのは間違いないですね。

 

エコーロケーションに興味を持たれた方。

ぜひ“安全な家の中”で、私のようにチャレンジしてみて下さい。

壁にぶつかりますので

聴力の衰え

聴力 老化 ヘッドホン

かしながら人間は老化する生き物にて、能力をずっと維持できるわけではありません。高齢になると次第に聴力は衰えていきます。

“年をとると人の話しを聞かなくなる。自分の都合の良いことしか耳に入らない。”

これについて、どちらかというと、「ああ、そうだよね」と共感する人のほうが多いのではないでしょうか?

私の父も、母に「本当に自分の都合の良いことしか聞いてないよね」とよく言われています。

 

これは、”聞く気がない” のか “聞こえていない”のかどちらなのでしょう?

 

そもそも人間は、”聞こうと思うから聞ける” のです。

 

老化による聴力の低下に対して一番必要なことは

“なんとしてでも聞きたい”という意欲を本人が持ち続ける事

持ち続けるように周りが支えてあげる事ではないかと私は思います。

 

 

私はビジネスで聞くモード(オン)と、プライベートで聞くモード(オフ)に

差があると自分で感じておりまして、家ではよく話を聞き逃している(聞き流している?)ことがあります。

 

気を付けないといけませんね。

聞こうと思うから聞けるのですから。

 

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