聞き取りづらい、APDかもしれない
聞こえているのに聞き取れない
APDとだけ聞いてもピンとこない方がほとんどだと思われます。
APDとは「聴覚情報処理障害」という症状のことで聞こえているのに聞き取れない状態のことを指し、
健康診断などの聴力検査では異常なしと言われていても音の聞き取りが困難な状態と言われています。
難聴では?
症状がいまいち理解しにくいので「つまり難聴みたいなものでしょ?」と思いがちですが、
難聴は音が聞こえにくくなる状態のことをいい、
大まかには耳に入った音が脳に伝わる間に障害が起こり聞こえなくなったり聞こえにくくなる状態を指します。
APDは耳に入った音が脳に伝わったにもかかわらず、伝わった情報を処理できず内容を理解できない障害とされています。
つまり聴力に問題はないのに聞こえない、聞き取りづらいという状態のため周りからは理解されにくい障害ということが分かります。
ときどきだし違うかも。
APDは常に聞こえづらい状態ではないと言われています。
例えば、1対1で会話しているときは聞き取ることができていても、
複数人で会話している状況、騒音の中での会話、電話越しの会話などでは聞き取れなくなってしまうと言います。
「日常生活で普通によくあるだろう」と思った人、これが周りからは理解されにくいということです。
自分はどうだろう
ではどのようは人がAPDだと診断されるのかというと残念ながら正確な方法は見つかっていません。
APDはまだ認知度が低く、検診を受けない人がほとんどで本人が悩みを抱えており、
周囲からの理解も得られにくい病気ということです。
診断されにくく治療方法など確立されていない難しい症状です。
もしかして自分はそうかもと思ったときはお近くの耳鼻咽喉科へ相談してみましょう。
他にも、環境を見直したり、周りの人に協力してもらったり、
メールや手紙など文字でやりとりするなど工夫することで対策できることがあります。
また精神的な場合も考えられますので、背景要因を知ることでその人にあった対策を考えることができます。
APDだけでなく
ただAPDではなく聞き取りにくいことが原因の可能性があった場合、聴力が低下すると一般的に難聴と言われる状態になりうまく機能しなくなります。
そして、その機能を補うものとして集音器や補聴器があります。
集音器や補聴器は音の音量を調節し、音のする方向を補ってくれます。
音の音量を自分で調節するものや自動で調節してくれるもの、
聞きたい音のする方向を任意で選べるものから周囲の音をすべて拾ってくれるものなど、
様々な仕様がありますので色々と試してみて自分にあったものを見つけるとよいでしょう。
弊社でも集音器の「デカ音くん」、「Phontec(フォンテック)」を取り揃えていますので気になる方はぜひお試しいただければと思います。