その「聞き返し」、年齢のせいかもしれません――耳の衰えに気づくタイミング
その「聞き返し」、年齢のせいかもしれません――耳の衰えに気づくタイミング
体の衰えは、ある日ふと気づくもの
人は年齢とともに、少しずつ体の機能が衰えていきます。
ただ、その変化は毎日少しずつ進むため、自分ではなかなか気づきにくいものです。
そのため、ある日ふとした瞬間に
「前はこんなことなかったのに」
と、自分の体の変化に驚くことがあります。
目の場合、視力の低下は「かすみ」や「見えづらさ」として比較的自覚しやすいですが、耳はそう簡単ではありません。

耳の老化は、気づいたときには進んでいる?
耳は、毎日まったく同じ音や声を聞いているわけではないため、 聞こえの変化を比較するのが難しい部位です。
そのため、自覚できたときには、すでにかなり聴力が低下しているということも少なくありません。
一般的に、聴力の老化は30歳前後から始まると言われています。
とはいえ、すべての音が一度に聞こえなくなるわけではなく、まずは高い周波数の音から聞こえにくくなっていきます。
日常生活では、女性や子どもの声、電子機器の音などがそれにあたりますが、
「たまたま聞こえなかっただけ」「周りの音がうるさかったのだろう」と見過ごしてしまいがちです。
同じ音を聞いているようで、実は違う
音は、目で見るのと違い、常に同じ条件で聞くことができません。
電話の着信音や家電の電子音でも、実際には周囲の生活音と混ざって耳に届きます。
つまり、まったく同じ音を聞いているつもりでも、毎回環境は違うのです。
このことも、耳の衰えに気づきにくい理由のひとつです。
まずは、自分の「聞こえ」を知ってみる
現在はYouTubeなどで、耳年齢や聞こえやすい音・聞こえにくい音を試すことができます。
興味のある方は一度試してみると、想像以上に聞こえづらくなっていることに気づくかもしれません。
老化だけとは限りません
さらに、聴力の低下は老化だけでなく、病気が原因の場合もあります。
最近「聞き返しが増えた」「音がこもって聞こえる」と感じたら、早めに耳鼻科を受診することが大切です。
また、補聴器や集音器は、早い段階から使い始めることで慣れやすくなる傾向があります。
「まだ大丈夫」と我慢せず、自分の聞こえと向き合うことも、これからの生活を快適にする第一歩です。