聞こえにくさが招く思わぬ危険 電話詐欺から身を守るためにできること
聞き間違いにご用心!聞こえの衰えが特殊詐欺のリスクを高めることも
「息子からの電話」だと思っても、ちょっと待って!
警察からの防犯情報によると、特殊詐欺の前兆電話が確認された事例がありました。
10月上旬、市内に住む男性の自宅固定電話に、息子を名乗る男から電話がありました。相手は、
「仮想通貨で利益が出たが、追徴課税として400万円を支払わなければならない」 「自分の口座は凍結されていて支払えないので、400万円を用意してほしい」
などと話したそうです。
幸い、このケースは特殊詐欺の前兆電話として認知され、実際の被害には至りませんでした。しかし、家族を心配する気持ちにつけ込む悪質な手口には十分な注意が必要です。

聞こえの衰えが、思わぬ危険につながることも
年齢を重ねると、相手の声が聞き取りにくくなったり、電話での聞き間違いが増えたりすることがあります。
特に電話では、相手の表情や口の動きが見えません。そのため、声だけを頼りに相手を判断しなければならず、聞こえにくさがあると話の内容を正確に理解しづらくなることがあります。
例えば、相手の声が聞き取りにくかったとしても、
「息子の声に少し似ている気がする」 「家族からの電話だろう」
と思い込んでしまうことはないでしょうか。
また、聞き取れなかった部分を自分なりに補って理解してしまうと、相手の話を十分に確認しないまま判断してしまう可能性もあります。
もちろん、聞こえにくさがあるからといって必ず詐欺被害に遭うわけではありません。しかし、大切な家族を名乗る電話だからこそ、思い込みで判断せず、落ち着いて確認することが大切です。
特殊詐欺から身を守るための3つの対策
警察では、次のような対策を呼びかけています。
① 在宅中も留守番電話に設定する
知らない相手からの電話にすぐ出ず、まずは相手の声や用件を確認してから対応しましょう。
② お金の話が出たら、いったん電話を切る
家族を名乗る相手からお金を要求されても、すぐに応じてはいけません。
普段から知っている家族の電話番号にかけ直して本人確認を行い、少しでも不審に感じた場合は家族や警察に相談しましょう。
③ 防犯情報サービスを活用する
地域の警察が提供する防犯メールやアプリなどを活用し、特殊詐欺の手口や発生状況を確認する習慣をつけましょう。
なお、サービスの名称や提供内容は地域によって異なるため、最新の情報は各警察の公式案内をご確認ください。
「よく聞こえること」は、安心した暮らしにもつながります
聞こえにくさを感じていても、
「年齢のせいだから仕方ない」 「何度も聞き返すのは申し訳ない」
と、そのままにしていませんか。
聞こえにくさは、日常の会話だけでなく、電話でのやり取りや緊急時の情報確認にも影響することがあります。
大切なのは、聞き返すことをためらわず、重要な話ほどしっかり内容を確認することです。そして、聞こえに不安を感じる場合は、自分に合った対策を考えてみましょう。
集音器など、聞こえを補助する機器を活用することも選択肢の一つです。
聞こえにくさを我慢せず、正確に聞き取り、落ち着いて判断できる環境を整えることが、安心な暮らしにつながります。
ご自身やご家族を守るために、日頃から「聞こえ」と「防犯」の両方を意識してみてはいかがでしょうか。
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