トピックス

なぜ年を取ると聞こえづらくなるのか

過去記事でも少し説明をしていますが、今回は補足も交えて改めて記事にしたいと思います。

(過去記事:なぜ歳を取ると聞こえが悪くなるのか)

加齢性難聴とは

なぜ年を取ると聞こえが悪くなるのか

人間の体は歳をとると、色々な場所が衰えてきます。

体のあちこちが痛くなってくる、足腰が弱ってきたなと感じる、様々な理由で若い頃と同じようにはいきませんよね。

これは耳にも同じ事が言えると思います。

体の衰えと同じように、歳をとると耳の奥にあるカタツムリ様な形をしている「蝸牛(かぎゅう)」という音を感じる器官の機能が低下してきます。

この機能低下によって起こるのが、加齢性難聴、または老人性難聴という病気です。

老化からくる耳の衰え

年齢を重ねていくにつれて音が聞こえ辛くなる原因の多くは有毛細胞の数が減ってしまう事にあるようです程度は個人差がありますが、これは誰でも起こりうることです。

所謂冒頭でお伝えした耳の器官のひとつである「蝸牛(かぎゅう)」の中には、音を感じる有毛細胞というものがあります。この有毛細胞が抜け落ちると音の聞こえが悪くなります。

残念なことに、人間の体ではこの有毛は徐々に抜け落ちていき一旦抜けると生えてきません。よって、高齢になるにつれ徐々に聞こえが悪くなっていく訳です。

加齢性難聴の初期症状としては、テレビや周囲の人の声が聞こえづらくなったから、

家族など周りの人から自分の声が大きいと言われ、ピーといった電子音が聞こえない、耳鳴りが聞こえる等の症状が見られます。

聞こえを良くする方法

聞こえを改善する方法はあるのでしょうか。

昨今の医療技術では視力低下などの場合、手術により改善する方法も普及してきました。

これに対して言うのであれば

老化に伴う聴力の低下(病気でない)に関しては手術では改善することはできず、機器による補助が必要になります。

ただ、一度低下した聴力は改善が出来ないですが、ある予防する事は出来ます。

耳に良い食べ物

イヤホンが耳に与える影響

この二つの記事で予防について色々書いている為、ぜひご覧ください。

聴力の衰えの傾向と対策

次のグラフは年齢別の聞こえの低下度合いを表したイメージグラフです。

年齢別 聴力 グラフ

年齢別の聴力低下を示したイメージグラフ

 

グラフの縦軸は聞こえの程度、横軸は音の高低を表しています。

20代と70代の傾向を見比べると、全体的に聴力レベルが下がり聞き取れる音量が大きくなっています。そして、高い音ほど聞こえづらくなっていくのが分かります。

もう一度言いますが、老化による聴力低下は誰にでも起こりうる事です。

何をしなくても衰えてしまうものなので、それ以外の要因で聴力が低下することを防ぎ少しでも聞こえづらくならないよう対策する必要があると思います。

とは言え、聞こえづらいままで生活するのは大変です。

聴力が落ちてしまった場合の補助器具として補聴器集音器などがあります。

補聴器や集音器では音を大きくすることによって、この低下した部分を上に持ち上げます。

次のグラフは集音器具の装着前・後のイメージグラフです。

集音器 聴力改善 グラフ

集音器による聴力改善のイメージグラフ

 

これにより、聞こえの改善が期待できますが、衰えた耳の機能を補助する役割ですので、残念ながら若いときと同じように聞こえる訳ではありません。

尚、一般的には高齢になると高い音から聞き取りづらくなっていきますが、低い音や特定の音が聞き取りづらいという方もいらっしゃいます。

気になる場合には耳鼻科を受診し、自分の耳の状態を把握した上で自分に合った補聴器や集音器を選択することをお勧めします。

 

まとめ

この記事でお伝えしたことを簡単にまとめます。

・老化による聴力低下の原因の多くが、蝸牛(かぎゅう)の有毛細胞が抜け落ちる事にある。

・老化による聴力低下は、程度に個人差はあるが誰にでもおこる。

・病気でない聴力の低下は、手術で改善することができず機器による補助が必要。

・聴力が落ちた場合の補助器具として補聴器や集音器などがある。

・補助器具は衰えた耳の機能を補助する役割であり、聞こえを元通りにする訳ではない。

・老化による聴力低下では、高い音が聞こえづらくなる傾向があるが個人差がある。

 

「聞こえる」ことは会話などのコミュニケーションだけではなく、脳の働きに関しても大切な部分になります。近年アルツハイマー型認知症の発症確率との関係も言われているようです。私は医療の専門家ではないのでこの関連については深くお伝えできませんが、ようは他者とのコミュニケーションが深く関わっているようです。多くの方が健康な体で生活をしたいと思われるでしょうが、この健康には「耳の聞こえ」も大切な要素だと考えます。健康とは体と心の両方の状態が良好であることだと言えます。家族や友人・仕事仲間といった周りの人達との良質な会話は心を健康に保つ要素になるのではないでしょうか。

 

弊社ではイヤホン型集音器「デカ音くん」やヘッドホン型集音器「Phontec(フォンテック)」を取り扱っております。ポケット型集音器の「デカ音くん」は自宅にいながら20日間の無料試聴をしていただけます。聞こえづらいなどお悩みがありましたら、是非お試し下さい。

商品詳細は下記バナーよりご覧いただけます。

デカ音くんの無料貸出バナーフォンテックの販売店体験バナー

 

 

 

 

 

 

試聴申し込みはwebから簡単申し込みは下記のバナーよりお申し込みください。

関連記事:自分にあわせた補聴器と眼鏡について

関連記事:急性低音障害型感音難聴