パンの“耳”と言われている理由
「なぜパンの“耳”??」
皆さんは朝食には何を召し上がりますか?
昨今の食料品は種類が豊富なので選ぶものは様々だと思いますが、大半の人がパンまたはご飯を食べているのではないでしょうか。
話は少し変わりますが、皆さんは食パンの茶色い外側の部分を何と呼びますか? ・・・そう、『パンの耳』です。
でも、なぜパンの“耳”と呼ぶかご存じですか?
そういえば、『耳を揃えて借金を返す』なんて言葉もありますね!?
“耳”とつく言葉
日本には、“耳”を使った言葉がたくさんあります。
・耳を澄ます(みみをすます)、耳をそばだてる、耳を立てる
意味:聞こうとして意識を集中する
・耳を疑う(みみをうたがう)
意味:聞いたことが信じられないこと
・耳を劈く(みみをつんざく)
意味:非常に大きな音のとどろくさま
・耳を塞ぐ(みみをふさぐ)
意味:あえて聞かないようにする
・耳を潰す(みみをつぶす)
意味:聞いても聞かないふりをする
・耳を打つ(みみをうつ)
意味:強く耳にひびく
・耳を揃える(みみをそろえる)
意味:不足なく用意する
こうして改めて探してみると、体の器官一つを使った言葉がこれほどまであることは、不思議ですね。
耳は、人間の顔の中では鼻や口に対して、端っこ=“縁”(ふち)にある器官と言えます。そこで、昔、借金を返す際に、大判・小判の縁を揃えて、全額不足なく用意するとのことから“耳を揃える”、つまり“縁を揃える”からきているとのことです。
もう皆さんわかりましたね??
日本で『パンの耳』と呼ぶのは、“パンの縁”だからだそうですよ!!
ちなみに、外国では様々な呼び方があり、『パンの外皮』『パンの皮』『パンのかかと』なんて呼び方もあるそうです。
日常生活の中で、我々は何気なく使っていたり、文章を読んだ時に当たり前の様に受け止めることがほとんどですが、よくよく考えてみると、面白いものですね。
他の体の器官も、調べてみると沢山出てきそうな気がします。
皆さん、“耳”を使った言葉、いくつ思いつきますか??