トピックス

大人の中耳炎「好酸球性中耳炎」

大人の中耳炎「好酸球性中耳炎」

中耳炎といえば、“子どもがかかる病気”というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。

人間の体は成長するにつれて徐々に菌に対する抵抗力がついてきます。しかし、そんな菌への抵抗力を持っているはずの大人でも中耳炎にかかることがあります。さらに言うと、大人は子どもに比べて重症化や長期化しやすい傾向にあるそうです。

筆者も大学生の時に急に右耳が聞こえなくなり重度の難聴という診断を受けたことがあります。その後、セカンドオピニオンを求めて市民病院で検査した結果、病名は忘れましたが中耳炎の一種でした。片耳が聞こえないと学業やアルバイトはおろか、日常生活ですら送りづらく大変だった記憶があります。

中耳炎の急性炎症は抗菌薬を1~2週間飲むとよくなりますが、もちろん難治性の中耳炎も存在します。早期の治療で良くなるケースがあるので大人の難治性中耳炎の好酸球性中耳炎についてご紹介します。

 

好酸球性中耳炎は難治性で再発しやすい特徴があり、好酸球性副鼻腔炎や気管支喘息が合併するパターンが多いそうで40~60歳に好発します。症状としては難聴や耳鳴りなど一般的な中耳炎と似ていますが、気管支喘息、好酸球性副鼻腔炎といった複数の疾患が発症するため「one airway, one disease」であると表現されています。

one airway, one disease:鼻→喉(上気道)、気管→気管支(下気道)、肺まで空気の通る道はひとつであるという意味。アレルギー性鼻炎・喘息を基本として気道系のアレルギー性炎症の病態と診療を包括的にとらえる概念。

上気道、下気道、肺、呼吸

比較的新しい病気ですが、珍しい疾患でもないため副腎皮質ステロイドの投与での治療となりますが長期的に使用すると副作用や耐性菌の出現で治療が困難になる場合があります。

副腎皮質ステロイド薬:副腎皮質の疾患の診断、ホルモンが足りない人の補充療法、抗炎症薬・免疫抑制剤として副腎以外の疾患などに対して使われる。

 

中耳が機能しなくなると聴力が低下し、耳垂れが続くと補聴器の使用も困難になるなど、生活にも大きな影響を与えてしまいます。そのため治療が困難になる前に粘り気のある耳だれが出る、耳鳴り、めまい、難聴等の症状が見られたら放置したりせず早急に病院に行くことをお勧めします。

難聴に正しく対処し、適切なよい聞こえ方を維持して脳を活性化させることやコミュニケーションを楽しむことで認知症の予防、発症を遅らせられる可能性が高いということが分かっています。弊社では2種類の集音器を販売しております。ぜひアンチエイジングツールとしてご活用頂けると幸いです。

関連記事:耳掃除の頻度に注意やりすぎは耳疾患の原因に

関連記事:航空性中耳炎について

関連記事:耳管開放症(じかんかいほうしょう)って知っていますか?

デカ音くんの無料貸出バナーフォンテックの販売店体験バナー