じつは30代40代の女性に多い? メニエール病について
耳に関係する病気 メニエール病
約20年前の学生時代、研究室の仲間がメニエール病と診断されました。当時は初めて聞いた病名で、何ですかそれは?と思った記憶があります。近年では有名人の方が発症して名前を聞いたことがある方は多いかもしれません。耳が関係しているメニエール病、どんな病気かご存じでしょうか?
メニエール病の特徴
グルグルと回る回転性のめまいと、難聴、耳鳴り、耳が詰まる感じ、吐き気などを伴う発作が突然現れます。さらに、こうした発作が不定期に繰り返し起こり、そのたびに難聴が悪化していきます。
一回の発作は20~30分程度から半日ほど続き、立っていることができず、横になっているしかありません。めまいが治まると難聴や耳鳴りなどの症状も治まることが多いようです。
発作が起きる間隔は個人差があり、週に数回起こる人もいれば、数年に一度しか起こらない人もいます。
また、30~40代の女性にやや多いと言われており、性格は几帳面、神経質、完璧主義者や責任感が強い人などに多くみられるようです。
メニエール病の原因
内耳の内リンパ液の水ぶくれ(内リンパ水腫)が原因で起こります。内リンパ水腫が起こる理由や原因ははっきりしていませんが、ストレスや過労、睡眠不足などが引き金となって発症するのではないかと考えられています。
メニエール病の予防と治療
予防には、何よりストレスを溜めないことです。過労や睡眠不足を避け、栄養バランスの取れた食事をとり、規則正しい生活を送ることが大切です。
治療は、発作時には抗めまい薬、吐き気止め、精神安定薬などが処方されます。発作が落ち着いてからは、内リンパ水腫を軽減させるため、利尿薬、血流改善薬、ビタミン剤などが処方されます。また、症状によっては、抗アレルギー薬、自律神経調整薬なども処方されます。社会生活に支障をきたすような重症の場合や、薬に反応しないケースに限り手術が行われる場合もあります。
昔のことでうろ覚えで、詳しいことは分かりませんが、冒頭の学生時代の仲間のメニエール病を紹介します。
めまいを発症して研究室の机に突っ伏してうなだれていた前日に研究室のメンバーでバーベキューをしていました。その時に焼酎をビンから直接飲むなど、アルコール度数が高いお酒をたくさん飲んでいました。最初はみんな二日酔いで起き上がれず、気持ち悪いと言っていたのだと思いました。しばらく調子の悪い日が続き、病院にも数回行って診断されたようです。
研究室のリーダー的存在だったのでストレスや疲労はもちろんあったとは思いますが、このケースは短時間にアルコールを大量に摂取したことが引き金になったのではないかと個人的には思います。メニエール病と診断されてからもお酒は飲んでいましたが、無茶な飲み方はバーベキュー以降見なかったので発作が再発しないように気を付けていたのだと思います。私が知る限りでは、病院での診断後から卒業までの間はめまいなどの発作が起きているようには見えませんでした。
メニエール病は病気が進行し、めまいや耳鳴り、難聴が常態化すると完治するのが難しくなるため、早期の診断と適切な治療が重要になります。簡単に治る病気ではありませんが、治療により繰り返し起こる発作を落ち着かせ、耳鳴りや難聴の悪化を防ぐことができます。
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