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耳の付け根の小さな穴の正体 魚のエラとの関係性? 耳瘻孔(じろうこう)

人間の耳は魚のエラから進化した?その名残との噂もある、先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)とは?

人間の耳は魚のエラから進化したもの?

耳の形というのは、私たち人間の指紋のように個人の判別が出来るほどに違いがあるそうです。皆さんは自分の耳をしっかりと見たことはありますか?

耳たぶが大きな福耳をしている人、耳の上部が少しだけとんがっている人、その他にも特徴的な耳をしているという方もいらっしゃるかもしれません。

そんな個性が出る耳の形ですが、一部の人には耳の付け根の前上方に小さな穴がある人がいるらしいです。

先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう) 耳の付け根の穴

耳のことでいろいろと調べていたらちょっと気になる記事を見つけたので紹介します。

記事によると”魚のエラ”と”人間の耳”についての内容が載っていて、自分の趣味が渓流釣りということもあり魚という文字でピーンと反応してしまいました。

 

なんでも、耳の付け根の前上方に小さな穴がある人は世界中にはたくさんいるらしく、地域によって変わりますが東アジア圏で最も多く、人口の10%に見られ、アフリカ系の人々だと全体の4%、ヨーロッパ系では全体の0.5〜1%です。日本人では5~10%と比較的多くの人々に見られるらしいです。

この穴は、「先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)」と呼ばれ、生まれつきなものです。この穴があるという人は遺伝が関係しているらしく、片耳だけにある場合もあれば、両耳の場合もあります。最も奇妙なのは、この穴が顔と耳の間にある軟骨の上部にでき、奥はトンネルのような構造で、それが鼻の周囲にある空洞管へと繋がっていることです。これは大多数の人の身体には見られないです。穴ができる理由は定かではなく諸説あるようですが、とある学者によると最も有力なのは「魚のエラ」の名残という説です。

この小さな穴ですが、場合によっては穴とまではいかずとも少し凹んだ部分があるという人もいるかもしれません。実はこれは胎児の頃の名残と考えられていて、妊娠4週目くらいの胎児の頭には見た目がまるで魚のエラ状になった「咽頭弓」(いんとうきゅう)が存在します。これは後に顔面や頸部へと発達していく部分なのですが、その過程で本来なら消えるはずの管が残ってしまったのが耳瘻孔です。つまり、この穴は私たちの祖先が魚だった名残とも考えられています。この説では「ヒトと魚は身体的にいくつかの共通点を持っていて、特に、人間の耳は魚のエラから派生し、聴覚機能はエラの構造に対応している。」と指摘しています。

 

この耳の小さな穴は、私たち人間の古い古い祖先が魚であったことを示す証拠じゃないかと思います。

皆さんは見たことありますでしょうか。私はこの記事を見るまでは、この穴の存在は知りませんでした。

私にはこの穴はありませんが、小さい頃から魚のことが好きで、いまでも時々、山へ行き渓流魚(イワナ、アマゴ)を釣っています。ちなみに釣った魚は食べることはしません。なんだか愛しくて、かわいくて、持って帰る気にはなりません。写真をとってすぐにそっと逃がしてやります。この記事を読んでから、さらに魚に親近感がわきました。

 

以前のコラム記事でイルカの音の聴き方についてご紹介していますが、今回の先天性耳瘻孔と少し似た、進化の過程による耳の穴の名残が彼らイルカにもみられるそうです。イルカは私たちと同じ哺乳類ですがこの魚と人間とのまさかの繋がりがもしかしてあるのかもと思えます。以前の記事は下記の関連記事のリンクからぜひご覧ください。

 

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