6月6日は“補聴器の日” 補聴器の歴史と進化
6月6日は“補聴器の日” 補聴器の歴史と進化
はじめに
時代を問わず聞こえの問題を抱えた人によってその程度や聞こえ方は千差万別です。補聴器はその誕生から時代の流れとともに、全てでなくともそんなあらゆる問題解決の助けとなったことでしょう。そんな補聴器ですが、現代の精密で洗練されたデジタル補聴器が出来るまでには一体どのような発展を遂げてきたのでしょうか?
弊社では集音器を開発・販売しており、当ホームページでは皆様のお役に立つような聞こえに関するコラムを掲載しております。
今回の集音器コラムでは、「6月6日は“補聴器の日”」ということで今までに聞こえに悩む多くの人々を助ける役割を担ってきた補助機器である補聴器、その誕生から現代に至るまでの歴史について簡単にですがまとめてみました。
補聴器のはじまりから今まで
以下、一部引用:Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%9C%E8%81%B4%E5%99%A8%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2)
補聴器の歴史は古く、葉や貝殻などの自然の材料を用いたものに始まり、円錐型のような形で耳に取り付ける金属製の耳に取り付ける集音器のような原始的な補聴器、などは17世紀ごろには存在していたといわれています。
その後19世紀に電話機が発明され、この派生物として誕生したのが機械式補聴器です。
この機械式補聴器は江戸時代には日本にも伝えられたそうです。
そして、電話機とマイクが発明された1880年代以降には電気式補聴器が登場しました。最初の電気式補聴器の見た目は小型電話機そのもので、電話機の発明により補聴器の機能が大幅に広がりました。
1900年代に発明された真空管には優れた信号増幅性能が備わっており、通信技術を大きく前進させました。
日本へ初めて電気式補聴器が輸入されたのは1908年です。ちなみに、同年代の1910年に輸入された補聴器の価格は160円で、これは当時の公務員初任給の約4分の1にあたる価格です。現代でもけして安くはない補聴器ですが、当時も大変高価なものだったようですね。
その後、1949年には身体障害者福祉法が制定され、補聴器が支給対象に指定されたことで日本での補聴器の普及は本格化し始めました。
この前年1948年に発明されたトランジスタは、真空管のように「発熱がひどく寿命が短い」という欠点はなく、真空管よりも小型化が可能となり理想的な代替部品となりました。時を同じくしてトランジスタ補聴器も登場しました。
この初期に発売されていたゲルマニウム製の接合型トランジスタは熱と湿気に弱いという欠点があった為、身に付けて用いると数週間で使い物にならず、この問題を解決することがトランジスタ補聴器の普及に向けての課題とされました。1953年には最初の完全なトランジスタ補聴器が誕生しました。
その後、眼鏡と一体型のトランジスタ補聴器も発売されています。
1970年代にはコンピューターの発展と共にデジタル補聴器の発展も促進されました。
アナログ方式とほぼ大差のなかった当初のデジタル補聴器の性能は信号処理技術の発展により着実に進歩していきました。
ノイズを軽減させる機能は初期のデジタル補聴器にも実装されていましたが、2000年代以降には“音声信号の中から意味のある言葉だけを選択して強調する”、“音源の位置によってノイズを判別する”などの高度なノイズ処理の機能が追加されました。
デジタル化以前の時代には、補聴器では雑音も増幅されるためかえって聞きづらいというイメージがあり、敬遠してしまう難聴者も多かったようです。
紙が擦れたり食器がぶつかったりする刺激音は特に強調されて聞こえ、周囲にまで漏れる不快なハウリング音も大きな不満の種だったようです。
補聴器の歴史を振り返ってみて
電子機器のなかでも補聴器の価格は高価な部類に入るのですが、この製品には長い歴史と共に洗練され培われてきた技術が詰まっているのだと実感しました。
2000年代ではテレビ、パソコン、携帯電話が私たちの生活には欠かせないものとなっている中、それらの進歩と肩を並べ補聴器もさらなる発展を続けています。
聞こえの問題に苦しむ方それぞれにあった補聴器の存在があれば、より多くの方にとって障害のない生活へと繋がるのではないでしょうか。
弊社の販売している「ヘッドフォン型集音器Phontec(フォンテック)」は多くの補聴器の備わっている”食器などがぶつかる時の刺激音の軽減”や”ノイズ軽減”等の機能を備えた集音器となっております。これから補聴器をご検討される際、または集音器をお探しの際はぜひ一度、弊社の集音器もお試しいただければ幸いです。
関連記事:3月3日「耳の日」”聞こえ”について考えてみませんか?
関連記事:集音器の完全無料貸し出し(レンタル)ってホントに大丈夫?