集音器、補聴器、は、両耳につけたほうがいいの?片耳でいいの?
集音器、補聴器、両耳で聞いたほうが良い理由
“片方の耳だけが聞こえにくい” “疾患の影響で両耳の聞こえ方が違う” 価格の面で片方だけを検討しようと思っている”といったご相談をいただくことがあります。
弊社では聞こえに悩みを抱えた方々のお役に立てる製品としてイヤホン型集音器「デカ音くん」、ヘッドホン型集音器「Phontec(フォンテック)」を販売しています。
補聴器のように常に身に着けるというよりは、集音器として使う大半の方は聞こえにくいと感じる場所・場面にあわせてその時だけ使われることが多いと感じます。
デカ音くんはイヤホンを用いた集音器ですが、両耳・片耳のイヤホンをそれぞれご用意しています。片耳だけに使いたいというご要望には片耳イヤホンの選択をお勧めしています。
ヘッドホン型のPhontec(フォンテック)は、その形状から片耳だけに着けるという訳にはいきませんが、片方ずつ音量調整ができる設計となっています。聞こえにくさの程度が両耳で違っていたとしてもご自身で音量調整ができます。
利用される方に合わせて使い分けられる設計の集音器ですが、使うときには可能な限り“両耳で音を聞くこと”をお勧めしています。
両耳で聞くのがベスト
弊社の製品に限らず、集音器や補聴器を着ける時になぜ両耳で聞くほうが良いのか…、その理由は
両耳の聞きにくさの度合いが違っていても、両方の機能を活かすことで片耳だけできくよりも音や言葉の聞き取りが良くなるからです。
具体的には、
- 両耳から音をきくことでより自然にきくことができる。
- 片耳では音の方向や位置を把握するのには、両耳の場合と比べ限界がある。
- 騒音下であっても両耳であればしっかりと聞くことが出来る。
などがあげられます。
人間の大半は生まれた瞬間から、視力・聴力などの身体機能が徐々に衰えていきます。又、耳の“聞こえ”に関して言うとその度合いは人によって様々です。しかし、その聞こえの違いが生活の障害になってはいけないと考えます。
“聞こえにくい”という人生の障害をなくす
以前に3月3日「耳の日」のコラム記事でもお伝えしましたが、
WHO(世界保健医療機関)が耳に関する記念日として制定した3月3日のWorld Hearing Day。2020年今年のテーマは「Hearing for life: don’t let hearing loss limit you (人生のためのきこえ:難聴に人生の可能性を制限させない」です。
(3月3日耳の日のコラム記事は下記のリンクからご覧いただけます。)
世界規模でみても日本での集音器や補聴器の利用率は低いという状況にあります。
理由は様々ありますが、その中でも難聴の症状等を抱えた人が使い始めるタイミングが「かなり聞こえづらくなった時」ということが大きな要因ではないかと考えます。
聞こえに直結する聴覚の有毛細胞は一度壊れてしまうと人間の場合、復元することは今の医療ではできません。
しかし、再生医療の研究も日々続いているので遠くない将来には補聴器や集音器などの電子機器以外の選択肢ができる可能性も見えてきています。
(再生医療に関する記事は下記のリンクからご覧いただけます。)
衰えてしまった聞こえを悪化させずに維持していくには、早期のうちに集音器や補聴器を使い始めることが大切です。
補聴器は、個人にあわせて店舗での細かな調整が必要となります。集音器の場合は取扱いのある販売店の多くで試聴が出来ます。どの製品でも音の聞こえ具合はものによって違うので試聴が可能であれば一度は試すことをお勧めします。そのときにはぜひ弊社の「デカ音くん」と「Phontec(フォンテック)」もお試しいただければ幸いです。
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