日常生活で目にする耳に関する標識とマーク
聴覚障害者標識と耳マークに込められた思いと役割
今年はコロナウイルスの影響もあり、車を使った通勤や移動が多くなりました。自動車はもちろんですが自転車の利用者もかなり増えたようで、ある自転車販売店では昨年よりも自転車の購入数が20~30%ほど伸びているみたいです。一時期、某デリバリー代行会社のアルバイトによる自転車と自動車の接触事故の発生が問題視されていたのは皆さんの記憶にも新しいかもしれません。
ある日、車での移動中に普段あまり見かけない蝶々のマークのステッカーを付けている車を見かけました。どんな意味のマークなのか気になったので検索したところ、聴覚障害標識ということを知りました。
そこで今回は、まだこのマークを知らない方もいらっしゃると思うので聴覚障害者標識について紹介したいと思います。
聴覚障害者標識
「聴覚障害者標識」は、政令で定められた程度の聴覚障害※があることを理由に、運転免許に条件が付けられているドライバーを対象としたものです。その条件は、「特定後写鏡(ワイドミラー)」の装着と聴覚障害者標識の表示が義務付けられています。小型特殊自動車、二輪車ではこの装着義務はありません。
※補聴器により補われた聴力を含めて、10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえるもの
聴覚障害者標識を表示して普通自動車を運転しているときは、危険防止の為。やむを得ない場合を除き、進行している当該車両へ「側方への幅寄せ」や「割込み」をした場合は、道路交通法違反になります。
〈聴覚障害者標識に込められた願い〉
このマークは両耳を模していて、さらに「聴(覚)」と「蝶」にちなんでいます。「(聴覚に障害があっても)自由に飛んでいけるように」といった願いも込められているそうです。
耳マーク
耳マークは一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会により管理された聴覚障害者の為のシンボルマークです。
「聞こえない、聞こえにくい」と言うことは外見からは分かりにくいため、聴覚障害者は誤解を受けたり、不利益や危険にされされたりしがちです。
そうした日常生活上の苦労を軽減するために作られた「耳が不自由であることを自己表示するマーク」です。のマークを見かけたら、ゆっくり話したり、手話や筆談を用いたりするなどのコミュニケションの配慮が求められます。
〈耳マークの形状〉
耳マークの形は、緑色で耳の形に上向きの矢印が付いた形になります。この形は「耳が音に入ってくる」ところが表現されていて、聞き手の方が一生懸命聞き取ろうとする姿がイメージされています。
最近、耳マークの上に「耳の不自由な方は筆談しますので、お申し出ください」と書かれているものが、駅の改札窓口などに設置されていたり、シールで貼られています。私も、毎朝駅の改札で目にします。
今後、耳マークがどんどん浸透していき、聴覚障害者の人が住みやすいい町になると良いなと思います。
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